戌井昭人『壺の中にはなにもない』 

10月28日(水)発売、戌井昭人さんの新著『壺の中にはなにもない』に伊賀大介が帯文を寄稿致しました。

過去5回の芥川賞ノミネートの鬼才・戌井昭人さんの約3年ぶりの新作は、戌井節全開の疾走感あふれる長篇大衆小説。のんびり猫を愛でて過ごす日常を好むマイペースで風変りな勝田繁太郎(26歳)と、彼に陶芸の才覚を見出してあとを継がせたい高名な陶芸家の祖父、そして風変りな繁太郎を好ましく思うマッサージ師を目指すホステス。彼らを軸にうねるように進む物語は、世のおかしみや不条理にくすっと笑い、人の優しさや愛情にじんわり温かくなる一冊です。
https://www.amazon.co.jp/dp/4140057130