男の花道、マジで。

イイ仕事であった。

昨日の日本シリーズ出場をかけたクライマックスシリーズ第五戦。
同点で迎えた9回裏満塁、石井義人のシブいヒットで見事なサヨナラ勝ち!!
熱い声援に応えた素晴らしいバッティングであった。

勿論、ヒーローインタビューは石井選手であろう。

だが、俺の感じた「イイ仕事」はソコではなかった。
今日勝たなければシーズンが終わってしまう巨人に最も重要なのは、気合であった。
同点で迎えた8回裏。先頭、長野がヒットで出塁。
次打者は、走りと守りがウリの松本哲也である。
ベンチからは当然、送りバントの指示。初球から狙うが、中日サード森野のプレッシャーも厚い。
アッと言う間に2-0に追い込まれる松本。ヒッティングやむなし、とも思われたが、、、、

監督、原辰徳は攻めの気持ちを貫いた。

2-0から迷わずスリーバントのサインを出した原監督。
そして見事に送りバントを決めた松本。

結局、村田の気合いの入っていないバッティングで満塁の好機を逃したが、この采配が9回裏に効いてくる。
2回に殊勲のタイムリーを打ちながら、次打席でのバント失敗の為なんとなく肩身が狭そうだった古城のスリーバントと思わせてバスター、
からの寺内のこれまた見事な送りバントに繋がったのであった。

中日バッテリーに「こ、こいつらは!!!死ぬ気で送りバントを決めてくるぞ!!」
と思わせたあの8回の「イイ仕事」が、劇的なサヨナラ勝利を呼び込んだのではないだろうか?

確かに、ホームランや奪三振や華麗な守備など華のあるプレーが、プロとして金の取れる見せ場に決まっている。
だが!35歳の俺にグッと来たのは
「ここは俺に任せて、先に行けよ。ヘヘっ」
的な、あの送りバントであったのだ。

嗚呼、いつか俺も送りバントを決めれるヤツになりたいな。

さあ、今日も絶対勝ーつ!!!!!!!!!!!

posted by: 伊賀 大介